発行日 2005年4月11日
Published Date 2005/4/11
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2005176236
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症例1:66歳男,症例2:43歳女で,それぞれ左大腿骨転子下骨折例,左下腿開放骨折例であり,いずれもメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)感染性偽関節に対し骨髄血注入と超音波骨折治療(SAFHS)を行った.2例とも骨髄血注入以前にSAFHS治療が行われていたが,仮骨形成は観察されなかった.しかし,骨髄血注入後2ヵ月で旺盛な仮骨形成がみられ,MRSAも沈静下した.本方法は小侵襲であること,特殊なテクニックが不要なこと,骨髄血注入は複数回可能であることなどから,副作用などで抗生物質の使用ができない症例や宿主の免疫系に重篤な問題がない症例には試みても良いと思われた
©Nankodo Co., Ltd., 2005