発行日 2002年8月1日
Published Date 2002/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003025920
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
24歳女.主訴は左大腿部痛,右膝不安定感である.交通事故で大腿骨骨折と右膝関節脱臼を受傷し観血的骨接合術を受けた.術後のMRSA感染にバンコマイシン灌流で改善の上紹介された.転院後再度熱発したため術後3ヵ月でプレートとスクリューを抜去,創外固定してバンコマイシンとフルマリン投与で改善した.8ヵ月後靱帯再建術を施行したが偽関節部からMRSAが検出され,同部を十分に掻爬して更に上記の抗生物質を増量しBIOPEXに充填して投与した.3ヵ月後創外固定及びBIOPEXを除去し,髄内釘固定を行った.その後感染の再燃もなく経過は順調である
©Nankodo Co., Ltd., 2002