発行日 2007年10月1日
Published Date 2007/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2008012086
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症例1(70歳男)、症例2(79歳女)、いずれも腹部の悪性腫瘍の手術後に腰痛・発熱が出現し、症例2は先行感染としてIVHカテーテルによる敗血症を認めた。X線、CTにて症例1ではL4/5、症例2ではL3/4の椎体に骨破壊を認めた。MRIにて化膿性脊椎炎と診断された。腰椎椎間板生検や血液培養でメチシリン耐性黄色ブドウ球菌が検出された。保存的に治療を行ったが炎症は再燃したため、前方より病巣掻爬、骨移植を行った。術後、症例1では症状は軽快していたがL5側の骨破壊が強かったため、後方よりインストゥルメンテーションを併用した後方固定術を行った。術後4ヵ月、炎症は鎮静化傾向にあった。症例2では術後症状は軽快し、術後6ヵ月で骨癒合も良好であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2007