発行日 2013年11月1日
Published Date 2013/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2013380259
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症例1は84歳女性で、検診にて貧血を指摘され、近医の精査にて上行結腸癌と診断され、当科紹介となった。上行結腸癌の術前診断で結腸右半切除術、D3リンパ節郭清を行ったところ、術中所見にてMeckel憩室が存在したため同時に切除した。病理組織学的にfStage IIの上行結腸癌および超低リスクの小腸GISTと診断され、術後はERASで積極的な治療を行い、術後6日目に軽快退院した。症例2は87歳女性で、便通異常と腹痛を主訴に、近医の精査にて横行結腸癌と診断され、当科紹介となった。横行結腸癌の術前診断で結腸右半切除術、D3リンパ節郭清を行ったところ、術中検索にて空腸に約3cmの壁内腫瘤を触知したため、同時に空腸部分切除も施行した。病理組織学的にfStage IIの横行結腸癌と共に超低リスクの小腸GISTが判明し、術後経過は良好で、術後9日目に退院した。
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