発行日 2005年9月1日
Published Date 2005/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2006034902
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症例1(80歳男性).タール便で出血シンチにて小腸内出血を認め,小腸造影ではTreitz靱帯から60cm肛側空腸に潰瘍性病変を認めた.更に上腸間膜動脈造影では第3,4空腸動脈末梢に3cm大の腫瘍濃染像を認め,小腸原発腫瘍と診断し手術を行った.主病変部の空腸部分切除術を行なったところ,病理診断は免疫染色でc-kitおよびCD34陽性のgastrointestinal stromal tumor(GIST)であった.症例2(79歳女性).大量のタール便で入院となった.高度貧血を認め,大腸内視鏡・CTで出血源は同定できず,MAP8単位輸血で貧血は改善したが,翌日に再度大量下血でプレショック状態となり,緊急試験開腹術を行った.Treitz靱帯から50cm肛側空腸に鶏卵大の腫瘍を認め,空腸部分切除術を行った.病理診断は免疫染色でc-kitおよびCD34陽性のGISTであった
©Nankodo Co., Ltd., 2005