発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2015206412
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
57歳女。高血圧症のため通院中であった。聴診で心雑音を認め、心臓超音波検査で中等度の大動脈弁閉鎖不全症(AR)を認めた。心臓カテーテル検査では、上行大動脈造影像でII度のARを認めた。左前斜位にて右冠状動脈洞から無冠状動脈洞にかけて嚢状に突出する1個のValsalva洞動脈瘤を認めた。ARを合併した非破裂心外型Valsalva洞動脈瘤に対して、reimplantation法を施行した。手術当日に抜管し、その後合併症なく経過した。術後8日目に行った造影CTでは、左右冠状動脈の開存は良好であった。心臓超音波検査で軽度ARの遺残を認めたが、その他は経過良好で、術後18日目に自宅退院となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2015