発行日 2008年12月1日
Published Date 2008/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2009042220
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49歳女。2年前に労作時息切れを自覚し、慢性閉塞性肺疾患の診断で加療されていたが、心臓超音波でValsalva洞動脈瘤を指摘され当科紹介となった。心カテーテル所見で無冠状動脈洞から生じた巨大なValsalva洞動脈瘤を認め、無症状であったが瘤破裂の危険性を考慮して開胸術を施行した。Valsalva洞動脈瘤は心内腔と接しない心外型で、人工心肺確立、心停止後に上行大動脈を横切りし、無冠状動脈洞に20×15mmの瘤口を認めた。ウマ心筋パッチを用い、5-0プロリン糸の連続縫合で瘤口を閉鎖した。人工心肺からの離脱は容易で、術後は順調に経過し、CTで瘤の血栓塞栓を確認した。
©Nankodo Co., Ltd., 2008