発行日 2013年6月1日
Published Date 2013/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2013257875
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59歳女。胸部異常陰影を主訴とした。陰影はX線上1年8ヵ月で径9mmから15mmに増大し、倍増時間は280日であった。胸部CTではS5に境界明瞭で内部均一な腫瘤を認めた。悪性が否定できなかったため胸腔鏡下部分切除により腫瘤を摘出した。病理組織学的所見では類洞様血管の間に胞体の淡明な紡錘形ないし多角形の腫瘍細胞が充実性に増殖し、異型性や核分裂像は認めなかった。免疫組織学ではHMB-45染色で細胞質が顆粒状に強く染まり、SMA染色に陽性を示したことから、標記の診断とした。術後10年経過して再発徴候は認めていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2013