発行日 2017年7月1日
Published Date 2017/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2017304642
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56歳女。8年前に右脳室髄膜腫(WHO分類grade 2)に対し全摘術を施行し終診となっていたが、職場健診の胸部X線像で境界明瞭な腫瘤影を指摘された。胸部CTでは右肺中葉に16×15mmで内部が不均一に造影される境界明瞭な類円形の結節影を認め、FDG-PETでは腫瘤に異常集積を認めた。胸腔鏡下に腫瘤をPN Catchで把持し部分切除した。病理組織所見では紡錘形細胞の結節性増生、細胞充実度の高い成分、核の膨隆、凝固壊死を認め、AE1/A3とビメンチン陽性であり、右脳室髄膜腫の切除標本に類似する像を示していたため、髄膜腫の肺転移と診断した。術後8日に経過良好で退院した。
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