今月の話題
胸腔鏡下肺部分切除後にポート孔再発した大腸癌肺転移
蓮沼 綾子
1
,
塩野 知志
,
片平 真人
,
安孫子 正美
,
佐藤 徹
,
須藤 剛
1山形県立中央病院
キーワード:
S状結腸腫瘍
,
胸部X線診断
,
胸部外科
,
胸部腫瘍
,
腫瘍再発
,
肺腫瘍
,
肺切除
,
ビデオ下胸腔鏡手術
,
胸壁
,
胸部CT
Keyword:
Lung Neoplasms
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Pneumonectomy
,
Sigmoid Neoplasms
,
Radiography, Thoracic
,
Thoracic Neoplasms
,
Thoracic Surgical Procedures
,
Thoracic Surgery, Video-Assisted
,
Thoracic Wall
pp.339-342
発行日 2015年5月1日
Published Date 2015/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2015298893
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71歳女。約2年前にS状結腸癌に対し開腹S状結腸切除術(D3郭清)、術後補助化学療法の既往があった。今回、術前より認めていた左肺S6の小結節が2年の経過で増大し、肺転移が疑われたため胸腔鏡下肺部分切除術を施行した。しかし、約7ヵ月後に左側胸部痛が出現し、CTで左第6肋骨外側部に腫瘤性病変を認め、PET/CTで同部位へのFDGの集積は軽度で、腫瘍性病変は否定的であった。術後1年目のCTでは更なる病変の増大を認め、MRIより胸壁転移を疑い左第6~7肋骨を含む胸壁切除を施行し、病理組織学的に大腸癌の胸壁再発(ポート孔再発)と診断した。再手術後1年4ヵ月経過の現在、再発はない。
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