今月の話題
右肺全摘後体外式膜型人工肺補助下に行った左肺部分切除
大野 貴志
1
,
吹野 俊介
,
大田 里香子
,
児玉 渉
,
西村 謙吾
,
浜崎 尚文
1鳥取県立厚生病院 外科
キーワード:
Heparin
,
胸部X線診断
,
膜型人工肺
,
肺腫瘍
,
肺切除
,
ビデオ下胸腔鏡手術
,
ECMO
,
気管支ブロック
,
胸部CT
,
大細胞神経内分泌癌
Keyword:
Heparin
,
Lung Neoplasms
,
Oxygenators, Membrane
,
Pneumonectomy
,
Radiography, Thoracic
,
Extracorporeal Membrane Oxygenation
,
Thoracic Surgery, Video-Assisted
pp.334-338
発行日 2015年5月1日
Published Date 2015/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2015298892
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73歳男。約14年前に右上葉肺腺癌に対し右肺全摘術を受けていた。今回、近医での胸部X線にて左肺異常陰影を指摘され当科紹介となった。胸部CTでは左肺S6に18×15mm大のスピクラを伴う不整形腫瘤を認め、左肺癌が強く疑われたため同意を得て手術の方針とした。静脈脱血・静脈送血体外式膜型人工肺と気管支ブロッカーを併用して左肺部分切除術を施行し、病理組織学的に臨床病期IA期の大細胞神経内分泌癌と診断し、術後はcarboplatin+etoposideによる化学療法を4コース施行した。術後は合併症なく良好に経過し、術後1年の現在、再発は認めていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2015