発行日 2012年6月1日
Published Date 2012/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2012356927
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71歳女。検診で胸部異常陰影を指摘され受診した。X線で左肺門部腫瘤を認めた。CTで弓部大動脈と左主肺動脈本幹との間に4cm大の腫瘤を認めた。FDG-PETで左肺門部に異常集積を認めた。胸腔鏡下に手術を施行し、腫瘤を摘出した。腫瘤は弓部大動脈に接していたが、縦隔からの剥離は容易であった。病理組織学所見で、多結節性で高度異型細胞を認め、低分化な腺癌と診断した。免疫染色ではサイトケラチン7陽性、CK20陰性、tyroid transcription factor-1陽性であり、肺原発を疑った。経過良好で、第16病日に退院した。術後2年が経過し、無再発生存中であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2012