発行日 2010年6月1日
Published Date 2010/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2010265969
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21歳女性。患者は近医で甲状腺腫瘍の経過観察中に胸部異常陰影を指摘され、著者らの施設へ紹介となった。胸部単純X線では左肺尖部、Th2~Th3左側に径30mm大の円形腫瘤影が認められ、胸部CTでは左肺尖部胸椎左側に30mmの辺縁整な結節影が確認された。また、PET-CTでは同部位にFDGの集積がみられた。以上より、本症例は神経原性腫瘍が疑われ、胸腔鏡下に腫瘍摘出術を施行したところ、病理組織学的に左上縦隔に発生したSchwann細胞由来の顆粒細胞腫であった。目下、手術から2年経過で無再発生存中である。
©Nankodo Co., Ltd., 2010