発行日 2007年6月1日
Published Date 2007/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2007226671
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
42歳女性で、検診にて胸部異常影を指摘され、精査加療目的で入院となった。入院時、喀痰検査では一般細菌、抗酸菌ともに陰性であった。胸部X線・CTにて左下肺野に1-1.5cm大の孤立性結節影を認めたが、気管支鏡検査では確定診断に至らず、胸腔鏡下左下葉部分切除術を行った。病理組織検査所見として類上皮細胞、巨細胞を認め抗酸菌病変と診断した。また培養にて肺Mycobacterium avium complex感染症と診断した。術後1年経過した現在、再発は認めず、経過良好である。本疾患で限局性病変の場合、診断を得るため、また治療のためにも積極的な切除を行うべきである。
©Nankodo Co., Ltd., 2007