臨床経験
肺癌再発と鑑別困難であった肺内血腫
水谷 栄基
1
,
中原 和樹
,
宮永 茂樹
,
清家 彩子
,
岸田 由紀子
,
田村 浩一
1東京逓信病院 呼吸器外科
キーワード:
血腫
,
術後合併症
,
鑑別診断
,
腺癌
,
肺疾患
,
肺腫瘍
,
肺切除
,
胸部CT
Keyword:
Adenocarcinoma
,
Diagnosis, Differential
,
Hematoma
,
Lung Diseases
,
Lung Neoplasms
,
Postoperative Complications
,
Pneumonectomy
pp.201-203
発行日 2015年3月1日
Published Date 2015/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2015199764
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51歳男。人間ドックのCTにて右肺上葉に2cm大の結節影を指摘され、悪性腫瘍の疑いで胸腔鏡下右肺上葉切除術を行い、病理組織学的に病理病期IA期の肺腺癌と診断した。術後経過良好であったが、術後3ヵ月のCTにて右肺下葉に1.6cm大の結節影が新たに出現した。診断治療目的に胸腔鏡下右肺下葉部分切除術を行ったところ、病理組織学的に肺内血腫と診断され、術後10ヵ月の現在、再発はみられない。
©Nankodo Co., Ltd., 2015