発行日 2007年8月1日
Published Date 2007/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2007291732
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61歳女性。患者は胸部異常陰影の精査目的で著者らの施設へ紹介となった。胸部X線・CT・MRCT、永久病理診断にて肺腺癌と診断され、右下葉切除および縦隔郭清を行い、経過良好となったものの、術後3年5ヵ月の胸部X線・MRCTで右下肺野に小結節影を集簇が確認され、気管支洗浄液培養にてMycobacterium intracellulareが検出された。以上より、本症例は肺Mycobacterium avium-intracellulare complex症と診断され、rifampicin、ethambutol、clarithromycinを連日内服、更にstreptomycin筋注を週3回で2ヵ月行う多剤化学療法を開始した。その結果、化学療法開始1.5ヵ月目には病巣は著明に縮小を示した。
©Nankodo Co., Ltd., 2007