発行日 2004年2月1日
Published Date 2004/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2004182205
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53歳女性.患者はCTによる胸部検診で両側肺に多発性の小結節陰影を発見され,入院となった.既往歴として,40歳時に子宮筋腫のため子宮全摘出術を受けた.胸部単純X線では明らかな異常はみられず,胸部CT所見で右肺に4個,左肺に2個,直径5mm程度の辺縁明瞭な小結節陰影を認めた.以上より,原発巣不明の転移性肺腫瘍を疑い,胸腔鏡補助下に手術を行った.手術所見では左肺2個の腫瘤を切除し,病理組織学的に子宮筋腫からの転移性良性平滑筋腫と診断された.術後経過良好で,右側の腫瘤については術後5ヵ月の現在増大傾向もなく,経過観察中である
©Nankodo Co., Ltd., 2004