発行日 2004年12月1日
Published Date 2004/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2005089251
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32歳男.数年前より嚥下時つかえ感を自覚していたが放置していた.1ヵ月前,バイク事故による上腕骨骨折に対し近医で手術をうけたさい胸部X線で縦隔の異常陰影を指摘され紹介受診した.胸部造影CTや食道造影で頸部~中部食道の食道粘膜に腫瘤を認めた.生検の所見から平滑筋腫が最も疑われたが,高分化型の平滑筋肉腫も否定できないため手術を施行した.手術は左開胸で行い,大動脈弓頭側の縦隔胸膜切開部からアプローチし,腫瘍を一塊として核出することができた.術後経過は良好で,嚥下時つかえ感は消失した
©Nankodo Co., Ltd., 2004