発行日 2012年6月1日
Published Date 2012/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2012356929
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42歳女。5年前、子宮筋腫(良性)で手術を受けた。年1回の健診で、胸部X線異常陰影を指摘された。3年前には指摘されなかった。胸部X線、CTで、両側に多発性で大小不同、比較的境界明瞭な円形および類円形の腫瘤陰影を認めた。辺縁は比較的均一、内部はほぼ均一であった。転移性肺腫瘍を疑い、上部消化管、胃、大腸等の造影、内視鏡検査を施行したが、原発巣を示唆する所見は認めなかった。良性転移性平滑筋腫(BML)を疑い、確定診断のため手術を施行した。中葉に胸膜面から突出した結節を確認し、胸腔鏡補助下にこれを切除した。病理組織学的所見より、BMLと診断した。術後、ホルモン療法を行っているが、6ヵ月ごとのCTで結節の縮小傾向を認めた。
©Nankodo Co., Ltd., 2012