発行日 2004年2月1日
Published Date 2004/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2004182202
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63歳男性.患者は咳嗽および血痰を主訴に,原発性肺扁平上皮癌Stage IIBと診断し左下葉切除ND2aの手術を行った.しかし,術後2ヵ月目に貧血の増強を認め,上部内視鏡検査で十二指腸球部に出血性の腫瘍が確認された.腹部CTでは,十二指腸球部から下行脚に腫瘤影があり,副腎転移もみられた.十二指腸腫瘍生検の結果,肺癌の十二指腸転移と診断され,輸血などの対症療法を行ったものの,肺炎を併発し徐々に全身状態が低下すると共に術後5ヵ月目に死亡となった
©Nankodo Co., Ltd., 2004