発行日 2004年2月1日
Published Date 2004/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2004182206
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15歳男子.患者は発熱と咳嗽を主訴とした.近医で縦隔原発の非精上皮腫性胚細胞腫瘍(NSGCT)と診断され,CDDP,VP16,DXRによる化学療法を2クール施行後,手術目的で著者らの施設へ入院となった.前医では腫瘍マーカーのAFPがやや高値を示したが,入院後には正常域まで低下がみられたため,腫瘍を含め肺合併切除を行った.病理組織学的に腫瘍は軟骨・脂肪・扁平上皮・膵組織を含むmature teratomaと卵黄嚢癌からなり,NSGCTと診断された.術後,化学療法を1クール追加し,15ヵ月経過した現在,再発の徴候なく生存中である
©Nankodo Co., Ltd., 2004