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編集後記
竹内 さをり
pp.582
発行日 2022年6月15日
Published Date 2022/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203008
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ロボットテクノロジーについて,本誌でのはじめての特集は2017年(平成29年)であり,その後2018年(平成30年),今回と3回目になる.この間,わが国ではモデル事業をはじめとしてさまざまな取り組みがなされ,その技術の現場での活用が促されているが,多くのOTにとってロボットが身近な存在になっているかと問われると,まだ発展途上の段階にあると感じる.
一方,テクノロジーの中で,昨今の情報通信技術(ICT)は著しく発展したといえる.これは新型コロナウイルス感染症による生活様式の変化に伴うところが大きいが,私自身の生活でもその活用が顕著に進んだことを実感する.2018年の特集「テクノロジーを理解する」の編集後記に,ロボットテクノロジーについて苦手意識をもたずに情報収集することが必要であると書いたが,私自身,現在日常的に行っているオンラインやオンデマンド授業も,コロナ禍以前には苦手意識から情報収集をまったくしなかった.ICTについては,コロナ禍前から,一般にその利便性が認識されていたが,なかなか活用しようという気持ちがもてなかった.しかし,現在の日常的な使用に至る要因を考えると,コロナ禍でのよりよい授業提供のためにICTを活用せざるを得ない状況に置かれていたことが挙げられる.
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