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編集後記
竹内 さをり
pp.320
発行日 2019年3月15日
Published Date 2019/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201648
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地域リハビリテーション活動支援事業(以下,事業)について,安本氏は本号で「介護予防に,自立支援という視点で,地域包括支援センターと共に,総合的にリハ専門職が地域で活動するための仕組み」であると述べている.厚生労働省が示す「リハ専門職を活かした介護予防の機能強化のアプローチ」という点から,地域におけるリハ専門職の活躍への期待が伝わってくる.
リハ専門職が地域で果たす役割については,対象者の能力をアセスメントすること,生活行為の課題に対する具体的方策の提示,短期集中的な介入による活動の向上であることは明らかである.すでに,その実践例はさまざまな方法で示され,都道府県士会においても各種研修が開催され,人材育成も行われている.われわれリハ職は,この現状を理解し取り組もうとしているが,期待されるほど十分には活動できていない現状がある.その要因として常に話題となることに,施設の理解が得られない点がある.つい先日受講した研修会でも,「地域で役立つ作業療法士になるには」というテーマで話し合った中で出された課題の多くは,施設の理解が得られず外に出られない点であった.
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