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あとがき
髙尾 昌樹
pp.954
発行日 2026年8月1日
Published Date 2026/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.188160960780080954
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2026年もあっという間に8月で後半戦です。ぼんやり過ごしているうちにすぐに時間が経過してしまいます。このあとがきを書きながらも,締め切りまで時間があるためか,キーボードを打つ手が停止し時間が経過していました。こんなときは,自分の自律神経は副交感神経優位になっているのでしょうか。
本号の特集は,末梢性自律神経障害です。さまざまな疾患との関連が明解にまとめられている1冊です。自律神経は人間の身体の隅々まで張り巡らされていて,生命にとって重要なシステムであるにもかかわらず,臨床の場面においては,中心的な立場にないような印象です。いろいろ理由もあると思いますが,私にとっては理解がなかなか難しいことに加え,症状が神経系以外の臓器に現れることが多いのも一因ではないかと思います。皮膚,消化管,泌尿器系など,どこにでも自律神経はあるのですが,全部を理解することはなかなか難しいのです。末梢性だけでなく,中枢性の自律神経障害も同時に認める疾患もあり,その理解はよほど系統的に学ばなければならないでしょう。本号を読んで,個々の神経疾患における自律神経障害を自分なりにまとめ,さらに,各臓器にみられる自律神経障害から,背景にある神経疾患を推察し理解できるような流れを理解することが重要だと考えました。実際,消化管症状や排尿障害を訴える患者さんが多いことは,読者の皆さんも経験されていると思います。しかし,その症状が神経疾患に関連するのか,全然別の問題かといったことは判断が難しいのです。専門領域が狭小化する現在,多数の診療科が横断的に1つの疾患を議論できる風土を作って行くために,自律神経疾患はうってつけかもしれません。

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