--------------------
あとがき
髙尾 昌樹
pp.198
発行日 2021年2月1日
Published Date 2021/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416201737
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
武漢で新型コロナウイルスが確認されてからちょうど1年が経過した2020年12月に,このあとがきを書いています。1年間で社会のしくみもずいぶんと変わりました。周りを見ても在宅勤務は当たり前のことになり,会議・学会はWebが多くなりました。個人の好みもありますが,COVID-19が落ち着いたとしても,新しい生活スタイルが完全にもとに戻ることはないのかもしれません。
最近,ちょっとしたことから,澤瀉久敬先生が書かれた『医学概論』を読む機会がありました。昭和35年初版ですので,いまとは随分異なることもあると思いますが,本質は変わらないのでしょう。全部を理解できたわけではありませんが,内容は少し新鮮でした。そこには,広い意味での「医」とは,医学,医術,医道の3つから成ると書いてありました。それぞれがどういったことかが解説されており,あらためて患者さん中心の医療を提供できるように心を入れ替えようと思ったところです。
Copyright © 2021, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.