連載 めざせ 楽寿食・6
栄養管理と食生活の工夫―咀嚼・嚥下困難
松月 弘恵
1,2
,
住垣 聰子
2
,
井上 典代
2
,
大沼 奈保子
2
1東京家政学院大学
2E-net
pp.503-507
発行日 2002年6月15日
Published Date 2002/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901511
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これまでの5回の連載では在宅療養者の栄養管理として,栄養素別に食生活での留意点や工夫の方法について述べた。しかし日頃の食生活においては目に見えることのない「栄養素」を単独に取り上げて意識することは少なく,医師や訪問看護婦から「もっとたんぱく質を摂りましょう」などといった具体的指示があった時に初めて介護者側が「栄養管理」を意識することが多い。しかし今回から3回わたって取り上げる咀嚼・嚥下困難,便秘,食欲不振は介護側が日々の介護で直面する問題であり,毎日そして毎食のことであるだけに介護不安を助長する一因にもなりかねない。よって食事に関する問題が症状として生じた場合には,早期の対応が必要である。
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