連載 医療安全確保のための看護提供体制を考える・4 厚労科研「医療安全確保のための看護体制のあり方に関する調査研究」より
新人のステップアップを考えた業務体制改善プロセスとその評価
新人看護師のステップアップに効果的なプリセプターシップと業務改善の一例
加藤 恵子
1
1聖路加国際病院8階西病棟
pp.809-814
発行日 2003年10月10日
Published Date 2003/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100917
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はじめに
医療の高度化と患者の高齢化,さらに平均在院日数の短縮などで患者の重症度やケア度は高くなり,看護師の業務がより複雑・多様化するなかで,安全な医療・看護の提供はいっそう重要な課題となってきている。それに伴って,臨床現場での新人看護師にとって,知識や技術の習得により多くの時間を要するようになり,職場への適応困難やドロップアウトといった問題も生じている。
当病棟においても,2002年4月に8人の新人を迎えることになり,新人の育成と安全で円滑な業務遂行の両立が急務となり(表1),プリセプターシップのあり方についての再検討と業務改善に取り組んだので,その経過と結果について報告したい。
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