特別記事
臨床を中心に考える看護研究者のあり方とは─クリティークとシステマティックレビューの重要性
植木 慎悟
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1大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻生命育成看護科学講座博士後期課程
pp.356-364
発行日 2015年7月15日
Published Date 2015/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201141
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はじめに
本稿では,私が在学する大学院の学習体験で学んださまざまな経験から,看護研究者になるまでに習得しておくことが必要だと感じた技術や,看護研究者としてのあるべき姿とこれからの課題について明確化したい。
まずは,自分の考える看護研究者としてのあり方がどのような学習体験のつながりから見えてきたのかを,時系列で示す(図1)。
図に示したように,自らの学習体験が次の重要な学習体験につながり,この積み重ねからクリティークとシステマティックレビューの重要性に気づくことができた。また,本学のJCEBP(The Japan Centre for Evidence Based Practice)のシンポジウムへの参加を重ねることで,最終的に看護研究者としてどのような姿勢で研究に取り組んでいくべきかを考えるきっかけになっていた。クリティークとシステマティックレビューの重要性に気づくまでの過程を振り返りながら,そこで変化した自分の認識を述べていくこととする。
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