焦点 研究の枠組みと研究方法のクリティーク—サブストラクションによる分析と統合
サブストラクションの手法を用いた研究のクリティーク:標本の大きさ
長谷川 久巳
1
,
北原 可織
1
,
角田 祐紀子
1
,
山西 緑
1
1聖路加看護大学大学院博士前期課程
pp.384-392
発行日 2000年10月15日
Published Date 2000/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900736
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はじめに
セラピューティックタッチとダイアログ(対話)による看護介入の効果を実証しようとする,予備的な実験研究を行なった文献(Nelda Samarelらの「Effect of Dialogue and Therapeutic Touch on Preoperative and Postoperative Experiences of Breast Cancer Surgery:An Exploratory Study」,1998)1)について,サブストラクションの手法を用いてクリティークを行なった。その過程をここに紹介する。
文献は,CINAHLでのキーワードによる検索と,がん看護に関する専門雑誌(Oncology Nursing Forum, Cancer Nursing)を過去3年分検索した中から,実験および評価研究を選択した。文献の選択基準は,第1に,限られた時間の中で研究のクリティークを行なうため,グループのメンバー全員が内容を把握できるような専門領域のものであること,かつ興味・関心のあるものとすること。第2に,実践での看護介入の効果を測定している研究であること。第3に,文献中に研究の概念枠組みが明確に記述されていること,とした。
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