特別記事 【文化人類学と看護学─質的研究をめぐって】
文化人類学からみた看護領域における質的研究の特殊性─なぜカテゴリーが好まれるのか?
磯野 真穂
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1国際医療福祉大学大学院保健医療学看護学分野
pp.366-374
発行日 2015年7月15日
Published Date 2015/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201143
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文化人類学は,行なわれる研究のほぼすべてが質的研究という珍しい特徴をもつ学問である。学会で統計のみを使った報告などをすれば浮いてしまうことこの上なく,「なぜ統計を選んだのか?」といった質問がフロアから投げられる可能性すら否めない。
本論考は,そんな質的研究で満ち溢れる学問領域で育った私が,看護領域の教員に着任して感じた違和感に端を発したものである。
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