焦点 Evidence Based Nursing—その基本と実践・研究・教育への活用
リサーチ・クリティーク—研究をどう評価するか
外崎 明子
1
,
Linda Johnston
2
1聖路加看護大学
2Victorian Centre for Nursing Practice Research, School of Postgraduate Nursing, The University of Melbourne
pp.125-130
発行日 2002年4月15日
Published Date 2002/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900753
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ここではリサーチ・クリティーク,研究の批判的吟味についてお話しします。批判的吟味(Critical appraisal)はエビデンスに基づく実践(Evidence Based Practice;EBP)の根幹となるものです。というのも,エビデンスとしての研究の質は玉石混淆だからです。ですから,それを使おうとする時にはエビデンスの質を判断する必要があります。
改めて強調したいのは,それぞれの臨床上の疑問ごとに適切な研究デザインが存在するということです。それらの疑問に対応した正しいデザインの研究を読むことがEBPにとって重要だということです。どういった研究デザインがどんなタイプの臨床上の疑問に有効かは先ほど簡単に述べました。ここではまず研究を利用しようとする時のエビデンスをどう評価するかについて掘り下げていきます。
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