焦点 研究の枠組みと研究方法のクリティーク—サブストラクションによる分析と統合
サブストラクションの手法を用いた研究のクリティーク:測定用具
大熊 恵子
1
,
江上 京里
1
,
酒井 昌子
1
,
臺 有桂
1
1聖路加看護大学大学院博士前期課程
pp.393-402
発行日 2000年10月15日
Published Date 2000/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900737
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はじめに
筆者らは,Swansonらによる「Effects of psycho-educational interventions on sexual health risks and psycho-social adaptation in young adults with genital herpes」1)という研究論文を,サブストラクションの手法を用い,特に測定用具についてのクリティークを行なった過程をここに報告する。
筆者らは,CINAHL,MEDLINEのWebsiteで「準実験的研究」「無作為抽出」というキーワードをもとに文献検索をまず行なった。しかし,構成する概念や経験的指標がはっきりしなかったり,それぞれの関連が曖昧な文献が多かった。ここで取り上げるSwansonらの論文は,最近の文献が掲載されている雑誌を直接あたっている中で,測定用具と尺度がきちんと練られたものであり,概念を反映しているものと思われたので,クリティークの素材として取り上げた。
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