連載 あの人の思い出カバン・7
見守って上手に誉めてくれる人―カバンの持ち主:伊澤公恵さん(元小山市)
村中 峯子
1,2
1社団法人全国保健センター連合会企画部
2東京大学大学院医学系研究科
pp.942-949
発行日 2008年10月10日
Published Date 2008/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664101082
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私が初めて伊澤公恵さん(写真,表)に出会ったのは,伊澤さんが,まだ小山市の健康課長に在任中のときだった。伊澤さんの口癖は「そうねぇ,そうねぇ」「本当にそうねぇ」。いつも,受容的で上手に相槌を打つ。かといって,むやみに迎合しているわけでもない。それでもやっぱり「あらー,いいわねぇ」と,笑顔でいてくれる。一緒にいると,「私も,頑張ろっかなぁ」という気持ちになってくる。伊澤さんは,そういう人だ。
ところで,小山市といえば,「市町村保健活動再構築に関する検討会」のなかでも紹介されるほどの保健師活動を展開しているまち。市町村の保健業務の多様化によって,保健師の分散配置が進むなか,小山市では保健部門の課長を中心としたOJTとOff-JTで人材を育成する一方,分散している保健師の連携のためにインフォーマルな交流を随時実施したり,保健師の専門性を他の部署に説明するほか,保健師の配置されている部署の所属長に説明をするなど,さまざまな取り組みを実施していることが紹介されている。
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