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看護学生の基礎医学知識修得のための学習指導の検討—臨床実習の学習効果をあげるために
大塚 富枝
1
,
谷 慶子
1
1神奈川県立看護教育大学校
pp.762-769
発行日 1979年12月25日
Published Date 1979/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907393
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はじめに
看護教育における現行カリキュラムの意図は,問題解決のできる看護婦の育成をめざすことにある.いわゆる想起レベル,解釈レベル,問題解決レベルという認知領域の中でも,最も高いレベルをめざして教育されている.その中でも臨床実習の重要性は,だれもが認めるところであり,その意義は,講義で学んだ‘一般’の知識を体験学習を通して総合し,その知識を患者の‘個別性’にどのように展開していくかを学ばせるところにある.
この体験学習の積み重ねにより,学生はより多くの知識を修得していく.これらの学習過程においては,学生の主体性に負うところが大きいことは周知のとおりである.と同時に,教師の適切な指導・援助が大きく関与していることは言うまでもない.
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