グラフ
MSWの働き—治療効果をあげる患者の生活指導
pp.5-12
発行日 1964年4月1日
Published Date 1964/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202319
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病気という敵を攻撃の目標にするのが,医師の主なる仕事。患者生活の世話,指導などを行うのが看護。これだけでは,まだ医療は完成しない。患者は,いろいろのメディアムのうちに生活していることを,見落してはならない。社会的,家庭的環境,あるいは,自分の心のうちにも,いろいろの心理的問題がある。これらが,時どき,医療の妨害になる。医療補助業務の一つとして、以上の問題を担当するプロフェッションが重視されている。
Medical Social Serviceは,医療社会事業と翻訳されているためか,時どき所謂社会事業なりと誤認されたこともあって,一部の病院では筋違いの仕事を,MSWにさせていたこともあったという、比較的新しい業務が,生長するまで,月日を要することであるが,何は兎もかく,そこに理解と必要性の感得が大事であると思われる。
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