調査・研究
看護学生の救急車同乗実習における学習効果
犬塚 久美子
1
1聖隷学園浜松衛生短期大学
pp.530-534
発行日 1992年7月25日
Published Date 1992/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903598
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はじめに
プレホスピタルケアの充実を図り,救命率を向上させるべきであるという社会のニーズに応え,専門職としての救急救命士が誕生した.彼らが活動の場とする救急車は,人々が生活する地域と医療機関を結ぶ重要なパイプの役割をするものであり,地域住民の期待も大きい.
本学では12年前より,第1衛生看護学科の3年次に行なわれている総合実習の一環として,希望者による救急車同乗実習を実施している.この実習を通して,学生たちは救急事態に遭遇した住民が救急車を要請し医療を受けるまでの過程を知り,救急処置の実際や住民の救急車利用に対する意識を学ぶとともに,そこに生じる様々な社会的問題についても考察する機会としている.
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