連載 学生のための看護診断入門・10
産褥期における看護診断
三浦 陽子
1
,
堤 由美子
1
,
中馬 成子
1
,
中俣 直美
1
,
田畑 裕子
1
,
別府 博子
1
,
柴田 恭亮
1
,
鹿島 友義
2
1鹿児島大学医療技術短期大学部看護学科
2国立南九州中央病院
pp.62-66
発行日 1995年1月25日
Published Date 1995/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901040
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本学の母性看護学実習では産科病棟実習は2週間実施されている.そのうち産褥期の事例を受け持つ期間は5日間であるが,今回は正常産褥の事例を取り上げてみたい.
産科領域における診断については,現在,東京都および近県助産婦教育機関教務主任会を中心に助産診断として試論が検討されている.産科における事例を検討していく面では,この助産診断の表現を用いた方が妥当なのではないかとする意見もある.しかし,同会では助産診断の定義を「助産婦が責任を持って扱うことのできる性・生殖にかかわる健康生活上の顕在あるいは潜在する課題や問題の表現であり,助産婦の実践活動の根拠となる理論過程である」1)としている.そこで,法的な側面を考えるなら,やはり現時点ではNANDAで採択された看護診断を用いて表現するのが看護婦養成課程では適当であると考え,指導を行なっている.
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