特別記事
今あらためて考える協同学習の意味と効果―看図アプローチと看護への応用
緒方 巧
1,2
,
鹿内 信善
3
,
織田 千賀子
4
1日本協同教育学会
2梅花女子大学看護保健学部
3北海道教育大学
4藤田医科大学保健衛生学部看護学科
pp.486-496
発行日 2023年8月25日
Published Date 2023/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663202129
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「きょうどう」学習と聞いて、皆さんはどのように漢字を思いつきますか? 昨今、多職種協働という言葉から「協働」の字があてられるのをよく見ます。「協働」とは、協力して働くこと。一方で「協同」とは、ともに心と力を合わせ、助け合って事にあたること。協同学習を研究されてきた方々の理念においては、必ずしも働くことを目的とせず、皆で気づき合い、意見を出し合い、答えをよくしていく「心の寄せ合い」「力を合わせること」に着目してきました。表記・表現はさまざまな考えのもとで異なるのは当然ですが、今一度、協同学習の意味、効果について考えるきっかけをお届けできればと思います。
本稿では、総論を緒方巧先生に、協同学習を引き出す手法の1つである看図アプローチの理論を鹿内善信先生に、VRを用いた新しい時代の協同学習・看図アプローチの実践を織田千賀子先生に分担執筆のかたちでご解説いただきました。
「看護教育」編集室
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