特別企画 プライマリ・ナーシングヘの取りくみ
今あらためて,プライマリ・ナーシング考
松木 光子
1
1大阪大学医療技術短期大学部看護学科
pp.180-186
発行日 1989年3月25日
Published Date 1989/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611207573
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はじめに
今回,依頼を受けたプライマリ・ナーシング(primary nursing)の検討にあたり,かねて収集してある当該課題に関する文献をひもといてみた。
あらためて眺めると,米国の場合は当初の1970年代の文献と15年後の'80年代後半の現在のものとの間に明確な差がみられる。初期のものはプライマリ・ナーシング構想の動機,どのようにしていくか,どんな準備が必要か,今できるものはどのレベルか,というものであった。一方,近現在のものは,種々の効果測定もできた上で第2世代のプライマリ・ナーシングというべき段階に入り,これからじっくりとプライマリ・ナーシングにより,新たな看護専門職の文化を形成していこうとするムードにあふれている。
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