特集 「つまらない」授業よ,さらば!
【対談】おもしろい授業のために教員ができること
水方 智子
1
,
三浦 真琴
2
1パナソニック健康保険組合立松下看護専門学校
2関西大学教育推進部
pp.524-531
発行日 2015年6月25日
Published Date 2015/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200242
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水方 看護の授業はおもしろいかと言ったら,おもしろくもありおもしろくもないというところかと思います。その「おもしろい」というのも,学生がすごく笑っていたらいいのか,学生が深く考えるようなのがいいのかと,とらえ方がさまざまです。教師自身があまり意図していなくても,その後学生が変わっていくような授業も,ある意味「おもしろい」ものじゃないかと私自身は思っています。そもそも授業はおもしろくなければいけないのかという根本的な疑問に対して,「おもしろい」授業を実践されている先生は,どうお考えですか。
三浦 この図のように,さまざまなスタイルのある授業をたかだか2つの軸だけを用いて分類するというのはちょっと乱暴かもしれませんが,「わかる」「わからない」という軸と「おもしろい」「おもしろくない」という軸で4つに分けた場合,だいたいの先生は「おもしろくてわかる授業」が一番いいとおっしゃいますね。その次は「おもしろくないけれどわかる授業」。一番二番が入れ替わる人もいますが,結局「おもしろいか」「おもしろくないか」より「わかる」ことを重要視してしまう。これは,そういう教えを長らく受けてきたからなのだと思います。
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