特集 リフレクションから授業研究(レッスン・スタディ)へ
看護教員が行っている「授業研究」をより効果的にするために
蔵谷 範子
1
,
末永 弥生
1
1国際医療福祉大学小田原保健医療学部
pp.501-506
発行日 2017年7月25日
Published Date 2017/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200775
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「看護教員は授業研究をやっていない」と思われる理由
看護教員は「授業研究」を行っている,はず
本誌56巻1号(2015年1月号)からの連載「授業研究で変わる!授業研究で変える!」の第1回の原稿のなかで「看護教育において授業研究がなぜ必要なのか」というパートを担当するにあたり,私(蔵谷)が念頭に置いたことが1つあります。それは,以前見た「看護教員は授業研究をしていない」という内容に対し,看護教員の1人としてそうではないことを示さなければならない,という思いです。そこで,原稿には以下のように記しました。
「看護教員に限らず,教員の仕事の第一は教育です。学習者がよりわかりやすく興味・関心をもって学ぶことができるよう,授業を工夫・改善していくことは教員にとって,当たり前のことだと思います。そして,授業を改善していく,教員としての授業の力量をつけていくための取り組みは,「授業研究」であり,ほとんどの看護教員が行っていることだと思います。「教員」なのですから,それは当然のことでしょう」1)
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