特集 「つまらない」授業よ,さらば!
授業をプレゼンテーションに!─今日からできる授業改善のコツ
内藤 知佐子
1
1京都大学医学部附属病院総合臨床教育・研修センター
pp.504-512
発行日 2015年6月25日
Published Date 2015/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200237
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はじめに
まず,あなたが行う授業風景を思い浮かべてください。
Q.寝ている学生は何人いますか?
Q.学生が発言する機会はありますか?
Q.配付する資料に答がすべて書いてありませんか?
Q.授業後,学生からあなたに無記名のメッセージが寄せられました。そのメッセージには,どのようなことが書かれていますか?
さて,授業を「プレゼンテーションの場だ」と考えている方は,どのくらいおられるでしょうか。毎年同じスライドを使い,スライドに書いてある文字をただひたすら読み,とりあえず授業をしたというアリバイづくりをしている方はいませんか?
もし,ちょっとした工夫で授業が改善され,学生たちが目を輝かせ,生き生きと授業に参加してくれるとしたら,あなたはその新たな工夫に挑戦してみたいと思いませんか?
授業は話し手(教員)だけでは成立しません。そこには必ず受け手(学生)が存在します。プレゼンテーションの語源が「プレゼント」だということからも,授業はプレゼンテーションだと考えられます。あなたはその授業を通して,何を受け手(学生)に届けたいですか?その授業に込めたいメッセージは何ですか?
看護の先輩方を前に恐縮ですが,今日は少しだけ私が授業をする際に取り入れている工夫をご紹介したいと思います。
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