教育トピック
授業の改善—L. E. KlopferのHOSCについて
沼野 一男
1
1東邦大学
pp.74-75
発行日 1966年11月1日
Published Date 1966/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905731
- 有料閲覧
- 文献概要
科学教育における授業の目標
われわれの毎日の授業は,単に生徒に知識を与えるだけでなく,それを通じて生徒の思考力や創造力を高めたり,生徒の態度を変化させたりすることを目標としているということには,恐らく異論はないであろう。しかし,実際にはこの後の二つの目標は極めて漠然としているために,授業のなかでこの目標を達成するための具体的な方策が取られるということはあまり多いとはいえない。教師の側には,生徒の理解力を高めたり,態度を変化させたりすることに対して強い欲求がありながら,具体的な授業場面では,その大部分の時間が単なる知識の伝達に費やされてしまっているのである。
たとえば科学教育における目標について,アメリカのNational Society for the Study of Educationの1959年度の年報は次のことをあげている。
Copyright © 1966, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.