Japanese
English
症例報告
遺伝性対側性色素異常症の母子例
A mother and her son of dyschromatosis symmetrica hereditaria
出来尾 格
1
,
村田 隆幸
1
Itaru DEKIO
1
,
Takayuki MURATA
1
1佐野厚生総合病院皮膚科
1Division of Dermatology,Sano Kosei General Hospital
キーワード:
遺伝性対側性色素異常症
,
母子例
,
常染色体優性遺伝
Keyword:
遺伝性対側性色素異常症
,
母子例
,
常染色体優性遺伝
pp.176-178
発行日 2003年2月1日
Published Date 2003/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101162
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遺伝性対側性色素異常症の母子例を報告した.症例1:9歳,男児.症例2:39歳,女性(症例1の母親)いずれの症例も,手足の末梢優位に萎縮傾向のない不整型の色素斑と脱色素斑を,また顔面に萎縮傾向のない雀卵斑様の色素斑を認めた.また症例2では前胸部にも雀卵斑様の色素斑を認めた.問診により,常染色体優性遺伝形式で4世代にわたる家族歴が認められた.臨床症状,家族歴より遺伝性対側性色素異常症の典型例と考えられた.本症の病態について文献的考察を加え,報告した.
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