Japanese
English
症例
遺伝性対側性色素異常症の孤発例
A Sporadic Case of Dyschromatosis Symmetrica Hereditaria
木村 友梨
1
,
岡村 賢
2
,
鈴木 民夫
2
,
梅林 芳弘
1
Yuri KIMURA
1
,
Ken OKAMURA
2
,
Tamio SUZUKI
2
,
Yoshihiro UMEBAYASHI
1
1東京医科大学八王子医療センター,皮膚科(主任:梅林芳弘診療科長)
2山形大学医学部附属病院,皮膚科(主任:鈴木民夫教授)
キーワード:
遺伝性対側性色素異常症
,
常染色体優性遺伝
,
ADAR遺伝子
,
孤発例
Keyword:
遺伝性対側性色素異常症
,
常染色体優性遺伝
,
ADAR遺伝子
,
孤発例
pp.1717-1720
発行日 2020年11月1日
Published Date 2020/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002256
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
5歳,女児。両親に同症なく,兄弟はいない。2歳より四肢に色素斑と脱色素斑が出現した。4カ月前から皮疹が目立つようになり,初診時,両手背,足背,膝蓋に点状の褐色斑と脱色素斑が混在していた。患児および両親の遺伝子検査を行ったところ,遺伝性対側性色素異常症の原因遺伝子であるAdenosine Deaminase Acting on RNA(ADAR)のheterozygote変異を認めた。両親には同変異を認めず,遺伝性対側性色素異常症の孤発例と診断した。本症の孤発例は比較的まれである。孤発例は色素性乾皮症と紛らわしい場合があるため,遺伝子解析によって確実に診断することが重要である。
Copyright © 2020, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.