--------------------
あとがき
石坂 彰敏
pp.546
発行日 2008年5月15日
Published Date 2008/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101045
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
当初,本誌「呼吸と循環」は生理学的見地から呼吸器疾患・循環器疾患を論説して来た.その後,生化学,分子生物学的見地からの論説も増えて来ている.本誌で取り上げる呼吸領域の話題としては,従来より非がん性の疾患やそれに関連した病態に関してのものが多かった.しかしながら,呼吸器内科の病棟を見渡すと,ほぼ60%の患者さんが肺がんで入院しているのが現状で,呼吸器内科医師の日常臨床と肺がんを切り離して考えることは難しい.
そこで今回,“低線量CT検診の現状と展望”というテーマで特集を企画した.「呼吸と循環」としては約10年ぶりの肺がん関連の特集である.6人の先生方に色々な切り口で肺がんCT検診について述べて頂いたが,さすがにその方面の第一人者にお願いしただけあり,非常に面白い内容となっていると思う.この特集により,現状と展望だけでなく,多くの問題点も浮き彫りにされ,日常診療に大変役立つものと思われる.
Copyright © 2008, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.