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あとがき
大山 学
pp.1028
発行日 2020年11月1日
Published Date 2020/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412206213
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昨日,新しい内閣総理大臣が任命された今,内閣人事は日本国民にとっての最大の関心事の1つと言っても過言ではないでしょう.コロナ禍,米中不和,日韓問題,オリンピック開催の可否等々,かつてないほど国の将来を左右しかねない問題が山積する状況を打破するために,どのようなトップ人事になるのかと思いきや,ふたを開ければ前内閣と大きく変わらない顔ぶれで組閣されることが発表されました.
少なくとも医療の現場(特に東京の)にいる私たちにとって,現在の諸々の状況は近年稀にみる「国難」とも言える状況であると思われます.「ドラスティックな政策をとることができる人材が必要」と,普段は「政治」より「依頼原稿や研究費の申請書の締め切り」のほうが気になる筆者ですら思いますが,今回の組閣はどうやら「変化」より「既存路線の踏襲」や「安定性」に重きが置かれたようです.
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