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あとがき
石坂 彰敏
pp.1178
発行日 2007年10月15日
Published Date 2007/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100914
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もう25年以上前になってしまうが,小生が研修医の頃の人工呼吸器は極めてシンプルな構造で,モニターできる指標は少なかったが,その割には大きな図体の代物であった.人工呼吸器が装着される患者さんが出現すると,病棟は大騒ぎとなったものである.私の恩師の川城丈夫先生からは“人工呼吸器が装着された患者さんの受持医は装着期間中帰宅禁止”と言われたもので,小生も36日間連続で病院に泊まり込んだ記憶がある.
話しは変わるが,その頃は動脈血ガス分析をILメーターで行っていたが,1回の測定に約30分程度かかり,測定が終了した頃にまた次の動脈血検体が運ばれてくるというようなありさまだった.患者さんの容態が刻々と変わっているような際には,朝までILメーターとにらめっこしていたものである.
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