増刊号 診断基準とその使い方
V.内分泌
18.副腎リピド過形成,21-水酸化酵素欠損症,11β-水酸化酵素欠損症
五十嵐 良雄
1
1浜松医科大学・小児科
pp.1904-1905
発行日 1988年9月30日
Published Date 1988/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221942
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□副腎リピド過形成
■診断基準
1)新生児,乳児期から発症している鉱質コルチコイドが有効な「塩喪失症候群」
(低ナトリウム,高カリウム血症を示す体重増加不良ないしは減少,嘔吐,哺乳力微弱,脱水などを示す.)
2)外性器は男女とも女性型(潜伏睾丸を認めることもある.)
3)血尿中すべてのステロイドホルモン低値
4)全身色素沈着の増加と血漿ACTH,レニン活性の高値
5)(治療中または疑わしい症例では)Dexamethasone 2〜4mg/m2日投与下に,ACTH-Zを連日投与しても,血漿ステロイドホルモン(cortisol,aldosterone,17-hydroxyprogesterone,11-deoxycortisolなど)がすべて増加反応を示さない.尿中17-OHCS,17-KS,17-KGSも増加しない.
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