Japanese
English
症例報告
網膜下に増殖性病変を生じたVogt-小柳-原田病の1例
浅野 利彰
1
,
渡部 晃久
1
,
近藤 寛之
1
1産業医科大学眼科学教室
キーワード:
Vogt-小柳-原田病
,
糖尿病網膜症
,
増殖硝子体網膜症
,
汎網膜光凝固
,
網膜下増殖組織
,
硝子体手術
Keyword:
Vogt-小柳-原田病
,
糖尿病網膜症
,
増殖硝子体網膜症
,
汎網膜光凝固
,
網膜下増殖組織
,
硝子体手術
pp.769-774
発行日 2021年8月5日
Published Date 2021/8/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000002220
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糖尿病網膜症を有する患者がVogt-小柳-原田病(原田病)を発症し, 増殖硝子体網膜症に似た網膜下増殖性病変を呈した症例を経験したので報告する。症例は68歳男性,糖尿病網膜症に対して汎網膜光凝固の既往があった。当科初診時から両眼とも前房中に炎症細胞を認め,光凝固瘢痕部分も含めた漿液性網膜剥離が散在していた。原田病と診断しステロイド治療を行うも,左眼には網膜下増殖組織の形成を認め,牽引性網膜剥離が残存した。硝子体手術を行い,意図的網膜裂孔から網膜下増殖組織を除去し,網膜の復位が得られた。夕焼け状眼底を呈し,白髪が認められた。本症例では,ステロイド治療開始までに時間を要したことや,発症前に施行された光凝固による網膜色素上皮と網膜との癒着が網膜剥離により剥がれ,通常の原田病とは異なる色素上皮の細胞反応を示した可能性があると考えられた。

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